アカデミー賞の真逆の賞「ラジー賞」とは一体どんな賞?
アメリカの映画界で最高の名誉とされるアカデミー賞の授与式が先日2月10日行われましたね。
ハリウッド映画や国外の作品もノミネートされる名誉ある賞は「オスカー」とも呼ばれています。
その反面、不名誉で受賞したくない賞もあるようですね。
この記事では「ラジー賞」とは一体どんな賞なのか?
ノミネートされる基準や拒否はできるのかどうかについてまとめていきますね。
更に、日本でもラジー賞の日本版が存在していたようですが、どのような賞で受賞作品などが気になりますよね。
それではラジー賞についてまとめていきます。
目次
ラジー賞とはどんな賞?
アカデミー賞の真逆とも言える賞がラジー賞です。
ラジー賞の正式名称は「ゴールデンラズベリー賞」といいます。
ラジー賞は1981年に映画広報宣伝者のジョンウイルソンさんが設立しました。
この賞は最低な映画を称して年に一回アカデミー賞が終わった頃の3月ごろに開催されるようですね。
なぜゴールデンラズベリー賞という名前になったのかは、「RAZZ」とは英語で「ブーイング」を意味する言葉で、トロフィーは金色のラズベリーが乗っているそうですね。
アメリカのようなジョークが通じる国民性だからこそ出来た賞だとは思いますが、受賞する方も大変不名誉なことですが、ラジー賞にノミネートする方もかなり恐れを知らない人たちですよね。
2020年のラジー賞にノミネートされた作品は去年1年間に上映された作品から選ばれるようですが、早速「キャッツ」や「ランボー5」などがノミネートされていました。
この賞を知る前にランボー5は見たことがあるのですが、ラジー賞にノミネートされていると知ってから、ちょっと味方が違って見えるのはいかがなものかと思いますね。
自分が選んだ映画が良くないものを選んでいるように感じてしまうのでちょっと嫌な気分になるのは否めませんよね。
そこでラジー賞はどのような基準でどういう人達が選んでいるのかをまとめていきますね。
ラジー賞に基準はあるの?
ラジー賞という不名誉な賞はどのような基準で選ばれていて、どんな人が選考しているのか?
アカデミー賞は名誉ある映画史に残る賞ですが、一方ラジー賞は不名誉極まりない賞でできればノミネートもされたくないのが本音でしょうね。
ラジー賞は約1000人ほどの会員が映画を鑑賞して受賞作品を決定しているようです。
もちろん、ジョンウイルソンさんもこの選考に参加されているので、宣伝マンとしての目利きはあるようですね。
ただ、ラジー賞という不名誉な作品に選ばれた、過去の作品を見てみるともしわけないのですが知らない作品や聞いたことのない作品が多いのに驚きました。
ラジー賞に受賞する作品は的を得ているのかもしれないと妙に納得してしまいます。
選考基準は1000人ほどの会員が独断で決めているかもしれませんが、アカデミー賞が終わってからラジー賞を開催するには意味がありそうですよね。
ラジー賞がアカデミー賞の前に開催するとかなり面白い現象になると思うんですよね。
最低映画のラジー賞を受賞してアカデミー賞を受賞するとどういう反応になるのか見てみたいものです。
順番を逆にすることで、ラジー賞の選考基準の凄さがわかるかもしれませんよね。
2020年の不名誉な賞を受賞した作品は?
2020年のラジー賞にノミネートされているのはミュージカル作品で映画化された「キャッツ」でした。
9部門もノミネートされているという作品ですから、この情報を聞いた方は、映画キャッツを見たいと思う方が少なくなりそうで、かなり営業妨害のようにも感じてしまいますね。
キャッツ以外には「ランボー5」がノミネートされていました。
私が大好きなスタローンの主演映画ですが、日本人ならばランボーは伝説の映画で、その続編ということでかなり興味をそそる内容だと主ます。
単純に作品のクオリティーを判断するラジー賞はどういう作品を受賞作品とするの見ものですよね。
過去にラジー賞を受賞した作品を調べてみると以外な作品が多いことに驚きます。
その中でも日本で絶大な人気を誇るトム・クルーズさんの主演映画、トム・クルーズ(『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』)が2017年の最低主演男優賞を受賞していました。
ミッションインポッシブルという大人気映画に主演している俳優さんでも酷評を受けるのですから、すごいことです。
日本にもラジー賞がある?
日本にもラジー賞と同じような賞が存在していました。
名前は「蛇いちご賞」と呼ばれていて、スポーツ報知の映画担当者がその年の最低映画と俳優を選ぶ映画賞でした。
ただ2011年の第8回を最後に選考は休止していました。
日本ではこのようなジョークがわからないし、受け入れられない方の方が多いので、廃止になっているのかもしれませんよね。
2006年の第3回蛇いちご賞を見てみると、ゲド戦記や日本沈没という決して悪くない作品ばかりが受賞していました。
ゲド戦記は個人的にあの世界観が好きなんですけど、やっぱりラジー賞とはちょっと違う選考基準のようで、長く続かない理由も選考作品が難しいという理由もありそうですね。
不名誉だから拒否はできるのか?
ラジー賞は選ばれたからといっても、授賞式に出席する義務はありません。
もちろんアカデミー賞でもそれは同じことですが、名誉ある賞を受賞しない人はこの世の中にはいませんよね。
不名誉であまり印象の良くないラジー賞は拒否をしてもいいのですが、勝手に決めて勝手に表彰しているのですから、拒否も何もあったもんじゃないですよね。
ただ、この不名誉な授賞式に登場する女優や俳優はいないと考えるのが普通ですが、なんとこのラジー賞の授賞式に出席した女優さんがいます。
サンドラ・ブロックさんとハル・ベリーさんが当時ラジー賞に出席して話題になりました。
ふたりともアカデミー賞を受賞した名のある名女優なのですが、不名誉な賞に足を運んだだけでもすごいのに、会場ではユーモアたっぷりに演技をしたのには脱帽ですよね。
まとめ
この記事では、ラジー賞の意味や理由などについてまとめていきました。
ラジー賞とは不名誉な映画賞だと言われています。
アカデミー賞が終わったあとにノミネート作品を選考して選ばれるようです。
受賞するにはそれなりの理由がほしいですよね。
そうじゃなければ、選ばれた人は可愛そうでなりませんよね。
私だったら断固拒否しますね。